【新唐人2014年1月21日付ニュース】H7N9型鳥インフルエンザが中国で蔓延を続けています。1月19日に広東省の患者が死亡した後、20日、上海でも2人の感染者が死亡しました。うち、1人は「上海浦東新区人民医院」の外科医だそうです。
香港のアップルデイリーによると、この外科医は32歳の張暁東医師で、18日朝に死亡。H7N9の人への感染が疑われ、病院内がパニックに陥っているそうです。
張医師は、1週間高熱が続いていたにも関わらず、救急外科で診療を続けていましたが、17日になって突然悪化し、翌日に死亡。19日の解剖後、死因がH7N9型鳥インフルエンザ感染であることが分かったそうです。
上海市政府も緊急介入したものの、救急治療に関わった医療関係者を隔離したのみで、張医師と接触のあった患者や同僚に対しては、特別な検査等を行っていないとのことです。
匿名希望の病院関係者によると、この病院では最近H7N9型鳥インフルエンザ感染者を診断したことはないものの、呼吸器科は受診患者であふれ返っていて、感染者が受診に来たのかどうかはまだわかっていないとのことです。
また、病院では19日、緊急会議を開き、職員全員に情報を外部に漏らさないよう求め、鳥インフルエンザ用の治療薬を配布したそうです。
強制立ち退きによる死亡 2013年度16件
中国湖北省の人権団体の報告書によると、2013年、中国では強制立ち退きによる死亡事件が16件発生。
報告書によると、強制立ち退きには、「電気、ガス、水道を止める、相手を脅迫する、窓ガラスを割る、相手の自宅を取り囲む、違法建築立ち退きの名目で強制的に取り壊す、相手を拘束する」などの暴力的手段が使われています。
報告書は、これらの暴力的立ち退きの背後にあるのは「政府部門の不作為、冷淡、庇い合い、放任」であり、さらには政府部門が自ら関わる場合もあり、2012年に比べ、さらに悪化していると指摘しています。
ウイグル族学者逮捕に不満 新疆警察が辞職
北京のウイグル人教師イリハム・トフティさんが15日、当局に連行されてから、消息が途絶えています。中国国内外ではイリハムさんを応援する人々が、当局に釈放を求める署名運動を展開し、20日現在、すでに1000人以上が署名しています。
フランスのラジオ局RFIによると、18日、新疆ウイグル族自治区ウルムチ市のウイグル族の警官が、当局のイリハムさん逮捕に不満を示し、辞職したそうです。
報道によると、この警官は辞表の中で、イリハム事件の背後には、中央規律委員会から処罰を受けられるとみられる新疆高官の陰謀が隠されていると示したそうです。
また、「新疆問題の重大責任を1人のウイグル人学者に押し付けるのは不公平である。この間違った事件に関わることはできない。誤った政策の犠牲者にはなりたくないので辞職を決めた」と示したそうです。
今のところ、この情報に関する第3者による確認は取れていません。一方、新疆ではこの警官がすでに警察当局に拘束されているとの噂が流れています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/01/21/atext1047979.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/工)